最近本を読めていない大人へ。短編から始める「読書の再スタート」におすすめの3冊

おすすめ選

「趣味は読書です」とお話しすると、 えらいね、と言っていただくことがよくあります。

そして決まって、「最近、本読めてないんだよね」という言葉が続きます。

本を読みたい気持ちはあるのに、読めていない。 そんな方が、特に社会人には多いのだろうと思っています。

でも、もし短編で、刺激のある物語なら。思ったよりも本が身近な存在になるのではないかと思います。

今日は、

「普段は本を読めていない。でも、本当は読みたい」

そんな方に手に取ってほしい3冊を紹介します。

おすすめ3選

  • 百田尚樹『幸福な生活』
  • 星新一 ショートショートシリーズ
  • 一穂ミチ『スモールワールズ』

百田尚樹『幸福な生活』

初心者おすすめ度 ★★★★★

『幸福な生活』は穏やかな日常の裏側で、説明のつかない不穏さがじわりと広がっていく短編集。 理由の見えない不安が静かに積み重なっていきます。

最後の一文で、すべてが腑に落ちると同時に背筋が冷たくなること必須。 先読み厳禁の一冊。

そしてこの本の特徴は、最後の一文だけが、めくった次のページにぽつんと置かれている こと。

その一行を読むためにページをめくる瞬間のハラハラがたまらなくて、気づけば何度も味わいたくなりました。

星新一 ショートショート

初心者おすすめ度 ★★★★★

ショートショートとは,星新一が確立したごく短い一話完結の短編の総称です。

その数は膨大で、新潮社からの刊行だけでも30冊以上にのぼります。 散りばめられた伏線と小さな違和感が、最後の一文で静かに回収されます。

1950〜1980年に書かれたにもかかわらず、ロボットやAIらしき存在の恐怖を暗に描いた作品もあり、 その先見の明に思わず息をのみました。

ショートショートは、新潮社から30冊以上刊行されていますが、星新一初心者の方におすすめしたいのは、『ボッコちゃん』『マイ国家』です。

一穂ミチ『スモールワールズ』

初心者おすすめ度 ★★★★☆

『スモールワールズ』は、家族や恋人、友人など身近な人との間にあるあるほころびを、静かに描いた短編集。

穏やかな日常の裏側に潜む痛みや違和感が少しずつ浮かび上がり、読み終えるころには胸の奥に小さなざらつきが残ります。

ここで紹介した3冊の中では最も1編あたりのボリュームは多いものの、 描かれているのは身近な人間関係のひずみや痛みで、どの物語も驚くほどリアル。

共感しながら読めるので、自然とページが進みます。

最後に 読書のすすめ

私たちが読書ではなくSNSのショート動画に夢中になってしまうのは、 意思が弱いからではなく、脳の仕組みによるものです。 数秒ごとに刺激が届き、「次はどんな動画に出会えるのか」という期待感が、中毒性を生むのだそう。

だからこそ、意志の力だけで立ち向かうのではなく、 そもそも触れないように環境を整えることが大切なのだと気づかされます。

SNSで時間と心を浪費せず、読書に時間を使いたいなら、 まずはハードルの低い本から入り、ひとつずつ「読めた!」という成功体験を積み重ねていくこと。

その小さな積み重ねが、やがて読書の習慣を育ててくれるのだと思います。

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