「現代文の授業で名前は知っているけれど、作品を読んだことはない。」
そんな江戸川乱歩初心者の方に向けて、 無理なく読み進められる短編を5つまとめました。
江戸川乱歩について
江戸川乱歩(1894–1965)は、日本の推理小説の草分け的存在。
江戸川乱歩と聞くと、なんだか難しそう…と思う方も多いかもしれません。
でも実際に読んでみると、大人向けの本格推理から子ども向けの冒険ミステリまで
今読んでも十分に楽しめる作品ばかりなんです。

江戸川乱歩といえば『文豪ストレイドッグス』にも出てきますよね!
文ストの江戸川乱歩はお菓子好きなキャラクターとして描かれていた(?)ように記憶してますが、調べてみると、実在の乱歩も甘党だったそうです。
あの設定、意外とリアルだったんですね!
おすすめ5選
江戸川乱歩の短編おすすめを、とにかく読みやすい5作に絞って紹介します。
どれも短時間で読めて、乱歩初心者でも物語に入りやすい作品ばかりです。
- D坂の殺人事件
明智小五郎初登場。甘味処で起きた密室殺人 - 人間椅子
椅子の中に潜む“彼”の告白。読後にゾッとする怪奇短編。 - 心理試験
完璧な犯罪者が心理テストで追い詰められる、知的スリラー。 - 幽霊
付きまとう幽霊の恐怖、その正体とは。 - 屋根裏の散歩者
退屈の果ての衝動。異常心理ミステリー。
あらすじ・見どころ
D坂の殺人事件
甘味処の裏で起きた密室殺人。現場に居合わせた主人公と、名探偵・明智小五郎が事件に挑む。
日常の中に潜む狂気と、巧妙なトリックが魅力。
明智シリーズの記念すべき初登場作。
・王道の本格推理が楽しめる密室殺人ミステリ
・名探偵明智小五郎の初登場作
・トリックはシンプルながらも巧妙
・本格ミステリの入門としておすすめ
人間椅子
ある家具職人が、自作の椅子の中に身を潜め、女性の生活を密かに“体感”するという異常な告白。
語られるのは、狂気か、妄想か、それとも真実か。
読後、椅子に座るのが怖くなる、乱歩屈指の怪奇短編。
・手紙形式で進む構成がリアルで没入感がある
・人間の不気味さを楽しみたい人向け
・「人間の孤独や欲望」に興味がある人向け
心理試験
完全犯罪を成し遂げた男が、たった一つの心理テストによって追い詰められていく。
犯人視点で描かれる倒叙ミステリの名作。
静かな会話の中に、じわじわと迫る緊張感が光る。
・完全犯罪が少しずつ暴かれる快感がある
・心理戦、駆け引きにヒリヒリする
・静かな会話に潜む緊張感を楽しみたい人向け
幽霊
実業家・平田氏は、かつて自分を執拗に恨んでいた男・辻堂の死を知り、ようやく安堵する。
だがその直後、彼のもとに死んだはずの男からの手紙が届き、次第に精神が追い詰められていく。
平田を付きまとう幽霊の正体とは。
・心霊や怪談が好きな人
・短編でサクッと怖くなりたい人
・じわじわくる不気味さを味わいたい人
屋根裏の散歩者
毎日に退屈していた青年・郷田三郎は、
下宿先の屋根裏に忍び込み、住人たちの生活を覗き見るようになる。
誰にも知られずに歩く屋根裏の散歩は、やがて彼の中に眠る衝動を呼び覚ます。
異常な欲望と、それを暴こうとする名探偵の推理が交錯する心理ミステリー。
・覗き見る者と見られる者との間にある緊張感
・異常心理をのぞき見できる
・共犯者の気分を味わいたい人向け
・驚きの動機にゾッとしたい人向け
どこで読める?江戸川乱歩の作品ガイド
江戸川乱歩の作品はさまざまな媒体で読むことができます。
本記事でご紹介した短編を読むのに特におすすめなのは以下の3つです。
| 媒体 | 特徴 | ポイント |
|---|---|---|
| 光文社文庫『江戸川乱歩全集』 | 全30巻。短編・中編・長編を網羅 | テーマ別に整理。 |
| 筑摩書房『江戸川乱歩全短篇』 (ちくま文庫) | 短編だけを集めた全5巻 | コンパクトで読みやすく、初心者にも最適。 |
| 青空文庫 | 著作権切れ作品を無料公開 | スマホやPCで手軽に読める。 |
光文社文庫『江戸川乱歩全集』では、ここで紹介したお話すべて1巻に収録されています。
気になる作品を、どうぞ気軽に手に取ってみてください。


