なんとなく、無性に泣きたくなる時ってありませんか?
私は、定期的にそういう波がやってきます。
大人になると、思いきり泣く機会ってなかなかないですよね。
だからこそ、涙を流すことで少し心が軽くなるような気がします。
昔聴いていた失恋ソングを流したり、友達からの手紙を読み返したり、
泣くための方法はいろいろありますが、私はよく「本」を手に取ります。
今日は、そんな“泣きたい気分”のときに寄り添ってくれる、おすすめの本を4冊ご紹介します。
おすすめ4選
世界から猫が消えたなら
川村元気|マガジンハウス|2012年
優しい死神の飼い方
知念実希人|光文社|2013年
ツナグ
辻村深月|新潮社|2010年
美丘
石田衣良|幻冬舎|2003年
『世界から猫が消えたなら』
郵便局で働く主人公は、ある日突然、自らの余命を知らされる。
そんな時目の前に現れたのは、彼自身と瓜二つの“死神”。
「世界から何か一つを消せば、寿命を1日延ばしてあげよう。」そう告げられた主人公は、選択を迫られるたびに、自分の人生で本当に大切だったものに向き合っていく。
日常にありふれていたはずのものが、じつはかけがえのないものだったと気づきはじめた時、彼の心に少しずつ変化が訪れる。
・猫が好きな方
・人とのつながりを再確認したい方
・別視点で描かれるスピンオフもおすすめです
『優しい死神の飼い方』
死神レオは、犬の姿で人間界のホスピスへと左遷される。
その場所で彼に課された役目は、死に直面する人々の未練を癒すこと。
レオは、患者たちの過去を辿りながら、それぞれの想いを受け止めていく。
ホスピスに忍び寄る危機の中で、レオは人間の人生に深く関わりながら、自らの使命と向き合うことになる。
・ハラハラも味わいたい方
・「そうだったのか!」と驚く展開が好きな方
・命の重みについて考えたい方
『ツナグ』
一度だけ死者と会わせてくれる使者。
それが“ツナグ”の役目。
依頼人は亡くなった人に最後の言葉を届けたいと願い、使者に託す。
生者と死者の一夜限りの再会を通して、残された心の痛みが少しずつほぐれていく。
静かな語り口で描かれる、別れと記憶にまつわる連作短編。
・大きな後悔を抱えている方
・誰かにもう一度会いたいと願う方
・少しずつ物語を噛みしめたい方
『美丘』
平凡な大学生・太一は、自由奔放で強烈な個性を持つ美丘と出会い、惹かれていく。
病魔に侵されながらも、彼女は限りある命を全力で生きようとしていた。
ふたりの時間は、何気ない日々の中に深い愛と葛藤を刻んでいく。
命の儚さ、そして人を愛することを静かに教えてくれる物語。
・恋愛が絡む物語が好きな方
・ “本気で人を好きになったことがある”すべての方に
眠れない夜は
「今日ずっとSNSを巡回していただけだったな」
そんな日は、寝る前に泣ける本や音楽に触れるようにしています。
一日中、身体も頭もほとんど使っていないと、当然ながら眠りには落ちにくい。
さらに、何もしなかった自分を思い返すうちに、ベッドの中でマイナス思考ばかりが冴えてしまう。
でも、
ほんの少し涙を流すだけで、不思議と眠りへと導かれることがある。
子どもが泣き疲れて眠るように。
大人もそんな眠り方に、そっと身を任せてみるのは悪くない案だと思います。