食×本の秋、読んで味わう５冊

食欲の秋本番！！

お芋にぶどう、サンマにきのこ…美味しいものがたくさんの季節。
昼ごはんを食べながら、夜ごはんの献立を考えてしまうほど、食を楽しみたくなる時期です。

そんな秋にぴったりの、食にまつわる小説を５冊ご紹介します。
読んだあとは、きっと何か食べたくなるはず。

食×本のおすすめ５冊

１．『弁当屋さんのおもてなし』

２．『三人屋』

３．『上島さんの思い出晩ごはん』

４．『東京すみっこごはん』

５．『誰かが足りない』

北海道の小さなお弁当屋さんを舞台に、訪れる人々の心をほぐしていく物語。
季節の食材と、人の想いがぎゅっと詰まったお弁当が、物語を動かします。
読後は、きっと北海道に行きたくなる。

おすすめポイント

・北海道のグルメたっぷり

・シリーズでじっくり味わえる

・思わず食べたくなる料理描写

三姉妹が朝・昼・夜で交代しながら営む、ちょっと不思議な一軒のお店「三人屋」。
喫茶店、うどん屋、スナックと姿を変える店には、ひと癖ある常連客たちが集まります。
ごはんと人情が染みる、心とお腹を満たす物語です。

おすすめポイント

・リアルな姉妹の関係性に共感

・自分も常連客になったように、店の空気を味わえる

突然いなくなった恋人・上島さんとの思い出を、毎晩の手料理でたどる民子の日々。
料理が記憶を呼び起こし、少しずつ前を向いていく姿が切なくも温かい。

おすすめポイント

・身近な家庭料理が特別に感じる

・生きること＝食べることを強く感じる

東京の片隅にある小さな食堂「すみっこごはん」。
そこに集うのは、仕事や人間関係にちょっと疲れた人、居場所を探している人たち。
一緒に食卓を囲むことで、少しずつ心がほどけていく。

おすすめポイント

・大都会の片隅にある居場所というのが心地よい

・人生の悩みにそっと寄り添う物語

予約の取れないレストラン「ハライ」に、ある夜6人の客が集まる。
それぞれが人生の欠けた部分を抱えながら、料理を通して静かに向き合っていく。

おすすめポイント

・少しずつ読める短編集

・登場人物の悩みがリアル

今回ご紹介した5冊のうち、もっとも料理描写の比率が高いのは『弁当屋さんのおもてなし』。食べることが大好きな私は、何度も読み返しているほどです。

食べることは、生きること。
どの作品も、「食」を通して人の心に触れる物語ばかり。
読んだあと、何か作りたくなったり、誰かと食べたくなったり。

物語が、今日のごはんをちょっと特別にしてくれるかもしれません。