江戸川乱歩の人気作品はどれ?青空文庫で読めるおすすめ短編5選

小説

江戸川乱歩は、生涯で150作以上の作品を残しています。 短編から長編まで幅広く、どれも独特の不気味さや美しさをまとっています。

乱歩作品は本によって複数の短編がまとめて収録されていることが多く、 作品ごとの人気がどれくらいなのか、よくわからないままでした。

そんなとき、青空文庫を読むために使い始めたソラリというアプリに、 コメント機能があることに気づきました。

もちろん、コメント数=人気度ではありません。 ですが、コメントが多い作品ほど、読者の心に何かを残したということは確かなはず。

そこで、江戸川乱歩のコメント数の多い作品=注目されている作品として、ランキングを作ってみました。

この記事では、 コメント数トップ5の作品を「人気5作品」として、感想とともに紹介します。

人気トップ5

  • 人間椅子(257件)
  • 怪人二十面相(97件)
  • D阪の殺人事件(96件)
  • 赤い部屋(50件)
  • 心理試験(48件)

※()内のコメント数は2026年3月時点

トップ5の魅力

人間椅子

作家の女性のもとに届いた一通の手紙。
そこには、ある男が椅子の中で過ごした日々を語る、どこか歪んだ告白が記されていました。
淡々とした語りの中に不気味さがあふれ、読み手の恐怖をじわじわと刺激します。

読者の熱量が圧倒的に高い短編!

変態的思考の告白に、「まさか…」という恐怖をじらされ続けるような、まとわりつく不気味さが残る作品。

怪人二十面相

変幻自在の大怪盗・二十面相が、世間を騒がせる大胆な事件を次々と仕掛けます。名探偵・明智小五郎と少年探偵団が、その巧妙なトリックに挑んでいく、軽快な冒険ミステリです。

長編ですが展開が早く、テーマも重くないため、乱歩作品の中ではとても読みやすい一作です。

D阪の殺人事件

古本屋で起きた不可解な殺人事件。食い違う目撃証言消えた犯人、残されたわずかな手がかり。複雑に絡む状況の中で、名探偵が少しずつ真相へと迫っていきます。

事実編と推理編の二部構成で進む短編。明智小五郎の軽快で冴えた推理が心地よい。

赤い部屋

赤い部屋で語られる、殺人の数々
語り手の男が告白する内容は、果たして現実なのか、創作なのか。
淡々と続く語りの中に、狂気が静かににじむ短編です。

罰せられない殺人という、触れてはいけない事実に近づいてしまったような感覚が残りました。

心理試験

大学生の秀才・蕗屋は、数か月かけて綿密に練り上げた殺人計画を実行します。
すべてが完全犯罪として終わるはずでしたが、捜査の中で行われた心理試験によって、わずかな心の揺らぎが露わになり、計画にほころびが生まれていきます。

小心者でありながら狡猾でもある蕗屋が、明智小五郎の冷静な推理によってじわじわと追い詰められていく過程が痛快でした。

どこで読める?

今回ご紹介した5作品のうち、長編である『怪人二十面相』を除く4作品は、『江戸川乱歩傑作選』(新潮文庫)に収録されています。

また、電子書籍に慣れている方は、青空文庫で無料で読むことができるため、とてもおすすめです。

青空文庫を読むためのアプリは数多くありますが、私は ソラリ(iOS) を使用しています。
目次機能やナイトモード(画面がオレンジ寄りになる)など、必要な機能が揃っていて快適です。
あとは、どこまで読んだか栞が設定できれば完璧だな…と思うくらいです。

さいごに

コメント数トップ5以降は、『孤島の鬼』(31件)、『少年探偵団』(24件)、『挿絵と旅する男』(24件)と続きます。

個人的に好きな作品はベタですが、長編なら『孤島の鬼』、短編なら『心理試験』です。『孤島の鬼』は大学時代に読みましたが、現代では許されない差別的表現があり、かなり衝撃を受けました。

江戸川乱歩を初めて読む方は、まずは人気作から挑戦してみてはいかがでしょうか。きっと、お気に入りの一作に出会えるはずです。

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