みなさんは、旅行の前の日は眠れますか。
私は、まったく眠れません。
寝坊しないか。
体調を崩さないか。
飛行機はちゃんと飛ぶか。
忘れ物はないか。
心配ごとが次々と浮かんできて、なかなか眠りにつけません。
楽しみなはずの旅行なのに、心配で疲れ果ててしまい、計画しなければよかったと思うことさえあります。
この性格をどうにかできないだろうか。
そんな思いから、1冊の本を手に取りました。
今日は、韓国15万部突破ベストセラーの和訳『こころの葛藤はすべて私の味方だ。』をご紹介します。
書籍情報
書名: 『こころの葛藤はすべて私の味方だ。』
著者: チョン・ドオン
出版社: ダイヤモンド社
出版年: 2022年

本のボリュームは全341ページ。
私は毎日寝る前に1時間ほどずつ読み進めて、5日間で読み終えました。
翻訳本で専門的な内容ですが、専門用語が少なく、やさしい語り口のおかげで読みやすい一冊でした。
本の概要
精神分析の第1人者・フロイトの理論を手がかりに、心の奥で起きる葛藤を紐解く一冊です。
私たちの抱える不安や嫉妬、劣等感がどこから生まれるのか、その仕組みを丁寧に説明してくれます。
こんな方におすすめ!
心に残った一文
読み進める中で、特に心に残った4つの言葉を紹介します。
心配性の人々は、「何事も起こらなかったのは、不安に震えながら心配して準備を整えていたおかげだ」と思い込んでしまうのです。(本書112頁)
▶この一説を読んで、ハッとしました。
心配していることは大体起こらず、あれだけ不安だった旅行も、毎回無事に帰ってこられています。
それなのに、心の奥底では「心配したから無事だった」と思い込んでいたのだと気づくと、自分で悪循環をつくっていたのだとわかりました。
心の中にあるものは自分の味方だという事実を忘れないでください。(本書119頁)
▶この本のタイトルの通り、マイナスに見える感情も、実は自分を守ろうと頑張っている存在。
そう思うと、嫉妬や不安さえ少し愛おしく感じられます。
かわいいなと思いつつ、うまくコントロールできれば一番なんですけどね。
心おだやかに他人とうまくやっていくには、優越感と劣等感のバランス調整が大切です。
(本書187頁)
▶今まで、優越感も劣等感も、抱くべきではない感情だと思っていました。
優越感は他人を下に見ることにつながり、劣等感は自分を嫌いになりそうで。
でも、どちらも人が自然に抱く感情なのだと知ると、少し気が楽になりますね。
私が手にした成功には、親友すら不機嫌にさせる何かがあった(本書199頁)
▶本書で引用されている、マーク・トウェインの言葉です。
この一文を読んで、人の本音にゾッとしました。
「人の不幸は蜜の味」ということわざがありますが、やはり人の心にはこうした黒い側面があるのだと感じます。
さいごに
感情に振り回されて苦しくなる瞬間は、きっと誰にでもありますよね。
もし今、あなたが不安や嫉妬、劣等感のような気持ちに疲れているなら、
この本を手に取ってみるとよいかもしれません。
あなたの中にあるその感情は、決して悪いものではなく、
ただあなたを守ろうとして生まれた感情なのだと知るだけで、
心が少し軽くなると思います。
