先週、益田ミリさんの『結婚しなくていいですか』を読み、
久しぶりにすーちゃんシリーズを最初から読み返したくなりました。
まず手に取ったのがシリーズ第1巻『すーちゃん』。
今日はこの作品について、あらすじ・感想(一部ネタバレあり)・シリーズ構成をご紹介します。
本の情報・ボリューム
- 著者:益田ミリ
- 出版社:幻冬舎
- 単行本発売日:2006年4月
128ページの4コマ漫画で、さっと読める軽さが魅力。
私は15分ほどで読み終えました。
通勤時間などの隙間時間にぴったりのボリュームです。
あらすじ(ネタバレなし)
カフェで働く30代独身女性・すーちゃんと、友人のまいちゃんの日常を描いた4コマ漫画。
仕事、人間関係、将来への不安など、ふたりが抱える思いや迷いをやわらかなタッチの絵で綴られていきます。
大きな事件は起こらず、日常の中で生まれる心の動きを静かに追う作品です。
感想(一部ネタバレあり)
※この先は、作品の内容に関する一部ネタバレを含む感想になります。
未読の方はご注意ください。
日記が続かなくても大丈夫!
『すーちゃん』を読むと、
完璧じゃなくてもいいんだと肩の力が抜けます。
日記が続かないこと、
好きな人が結婚して嫉妬してしまうこと、
頭の中で上司の悪口を言うこと。
すーちゃん・まいちゃんの姿を通して、いろいろな感情を持つ自分自身を「それでいい」と思えるようになります。
私自身、書きかけの日記が本棚にたまっています。
仕事中は、頭の中で文句言いながら、顔は平然を装っています。
だからこそ、すーちゃんに寄り添いたくなるのかもしれません。

ダメな自分も含めて自分だと、許してあげられるようになれば、楽に生きられる。この本は、その手助けになるのではないかと思います。
まいちゃんの決心に安堵
いろいろな恋の形があり、それぞれが自分で選ぶものではありますが、
私の個人的な考えとしては、不倫を続けても幸せにはつながりにくいのでは、と思っています。
『すーちゃん』の中で、まいちゃんは続けていた不倫から卒業し、新しい恋へと歩き出します。
相手を嫌いになりきれないまま、
でも「ダメだ」と切り捨てなければいけない苦しさ。
不倫の経験がなくても、その痛みのリアルさが胸に迫ってきました。
読み始めたときは、
「まいちゃん、このまま大丈夫かな。」と心配で…
でも、最後には自分の足で前に進む姿を見せてくれて、
その強さに「よかった」と心から安堵しました。
ひそかな失恋
すーちゃんは、職場の男性・中田マネージャーにひそかに恋心を抱いています。
アタックはできず、ただ会えることを楽しみにする日々。
がつがついけないところが、すーちゃんらしい。
けれど、思い人にはすでに相手がいて、その相手は同僚。
すーちゃんの失恋は誰にも気づかれず、誰にも慰められないまま、静かに終わっていきます。
ひそかな恋がそっと砕ける経験って、
多くの人が一度は味わったことがあるのではないでしょうか。
特に大人の失恋は、表では平然を装いながら、
心の奥でのみ起こることが多いように思います。
だからこそ、この失恋の場面は、
すーちゃんにそっと寄り添いたくなりました。
すーちゃんシリーズ
『すーちゃん』はシリーズ第1巻。
読み終えると必ず「このあとどうなるの?」と続きが気になります。
- すーちゃん
- 結婚しなくていいですか。すーちゃんの明日
- どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心
- すーちゃんの恋
- わたしを支えるもの すーちゃんの人生
巻を追うごとに、すーちゃんのライフステージを少しずつ変わり、環境や心境にも変化していきます。
ぜひ『すーちゃん』のその後の物語も楽しんでください。

