年が明けて、2026年。
世間はお祝いムードだけど、寒い外に出る気にもなれず、こたつでぬくぬく過ごしていました。
ついスマホに手を伸ばしかけて、「時間を溶かすまい」とそっと手を引っ込める。
そんなとき、ふと本棚にある『まる子だった』が目に留まりました。
今日は、肩の力を最大限抜いて読める、さくらももこさんのエッセイ『まる子だった』をご紹介します。
書籍情報
- 著者:さくらももこ
- 出版社:集英社
- 発売年:1997年
- ジャンル:エッセイ
- ページ数:269ページ
あらすじ
『まる子だった』は、さくらももこさんが幼い頃に体験した出来事を、
ユーモアと少しの毒、そして独特の観察眼で描いたエッセイ集です。
家族のこと、学校のこと、友達とのやりとりなど、なんてことのない日常が、
こんなにも面白くなるのかと驚かされます。
子どもならではの世界観から見た日常が、独特のテンポと言葉で丁寧に切り取られている点も特徴です。
良さ、魅力
日常の一コマがこんなに面白い
さくらももこさんの観察力は、やっぱり唯一無二。
普段なら流してしまうような出来事なのに、
語り口ひとつでこんなに面白くなるのがすごい。
見方を変えれば、悲劇も喜劇に変わる、
そんなことを改めて実感しました。
日々の出来事も、少し角度を変えて受け取れたら、
もっと軽やかに、笑いながら生きていける気がします。
昔懐かしく、あたたかい生活
『まる子だった』には、昔懐かしく、あたたかい生活が描かれています。
家族の空気、学校の雰囲気、友達との会話。
どこか懐かしくて、心が落ち着く世界が広がるのです。
ラジオ体操、文通、ノストラダムスの大予言
ページをめくるたびに、まるで30年ほどタイムスリップしたような気持ちになります。
アラサーの私にとっては、実際にはぎりぎり知らないはずの時代なのに、
なぜか懐かしさが胸にふっとよみがえる、不思議な感覚がありました。
特に好きだった話『親の離婚話の思い出』
深刻になりがちなテーマなのに、語り口はどこか軽やか。
子どもなりに、離婚という危機に向き合い、懸命に考えて行動する姿に心を打たれます。
その視線の先にある家族のぬくもりに触れ、心がじんわりあたたかくなりました。
さいごに
一年の始まり。
目標を立てて、タイパ・コスパ・効率を重視して生きるのも、もちろんえらい。
でも、最初から全力で走り続けると、どこかで疲れ切ってしまうことも。
新年だからこそ、肩の力を抜いて、ゆっくり暮らしてみるのもいいのかもしれません。
こたつで温まり、みかんをつまみつつ読む『まる子だった』は、最高でした。

