初心者でも安心!『ジェイソン流 お金の増やし方』読んでみた

実用書

はじめに

ここ5年ほど、「資産運用」という言葉を耳にする機会がぐんと増えたように感じます。
すでに積極的に情報を集め、資産形成に取り組んでいる方もいれば、
「気にはなっているけれど、まだ何もできていない…」という方も、少なくないのではないでしょうか。

でも、それはとても自然なこと。
お金に対する価値観も、これまでの経験も、本当に人それぞれですから。

もし今、「資産運用って、どうやって始めたらいいんだろう?」と少しでも思い始めているなら…
そんな方に向けて、はじめの一歩を無理なく踏み出せる一冊をご紹介します。

書籍情報

  • 著者:厚切りジェイソン
  • 出版社:ぴあ
  • 発売日:2024年9月13日(改訂版)
  • ページ数:192ページ

本の概要

この本は、お笑い芸人でありながらIT企業の役員としても活躍する厚切りジェイソンさんが、自身の経験をもとに「お金を増やすために大切なこと」をわかりやすく語ったものです。

難しい専門用語や複雑なテクニックは使わず、誰でもすぐに実践できるような「お金との付き合い方」や「投資の基本的な考え方」が、やさしい言葉で綴られています。

こんな疑問を持つ方におすすめ

  • ETFと投資信託ってどう違うの?
  • 今すぐできる節約方法ってある?
  • インデクスファンドとアクティブファンドの違いって?

本のおすすめポイント

とにかく読みやすい!

お金に関する本を読んでいてよくあるのが、文中に出てくる言葉の意味がわからず、
本を読みながらスマホで調べる…という時間が増えてしまうこと。
そうなると読むペースも乱れ、だんだん疲れてしまいますよね。

でもこの本は、資産運用というテーマを扱いながらも、
使われている言葉がとてもやさしくて、専門用語もその場で丁寧に説明されているので安心。
口語調の文体も読みやすく、まるで会話をしているかのように、すらすらと頭に入ってきます。

私自身、読書が特別早いほうではありませんが、それでもおよそ2時間で読み切れました。

新しいことを始めるときって、最初のハードルが低いほど取り組みやすいと思います。
これから資産運用を始めてみたいという方にとって、「最初の一冊」としてとても心強い本です。

何をすればいいかが、ちゃんと見えてくる

資産運用に興味を持ち、「複利」や「インデックスファンド」などの言葉を学びはじめてみたものの、
いざ始めようとすると、「それで、何から手をつければいいの?」と立ち止まってしまうこと、ありませんか?

この本では、そんな“最初のつまずき”に寄り添うように、
資産運用や資産形成について、具体的でわかりやすく紹介されています。

たとえば、証券口座の開設といった実践的なステップ、
著者であるジェイソンさん自身が行っている節約の工夫、
さらにおすすめのサイトやPodcastまで、
「どう取り組めばいいか」がイメージしやすいヒントがたっぷり詰まっています。

読みながら、「これなら自分にもできそう」と思える内容ばかりで、
読み終えたときにはきっと、「で、何をすればいいの?」とはならないはずです。

さいごに

何か新しいことを始めるときって、やっぱり不安になりますよね。
私も、社会人になったばかりの頃にNISAを始めようと証券口座を開設したとき、
スマホに個人情報を一つひとつ入力するだけでも、内心ひやひやしていたのを覚えています。

でも、お金のことを少しずつ学び、実際に取り組んでみて感じたのは
何もしないこと」も、ひとつのリスクになり得るということでした。

以前は、ただ銀行に預けているだけでも利息がつき、
経済が成長を続けていたので、特に困らなかったのかもしれません。

けれど今は、物価が上がり続けているなかで、銀行口座の預金は変わらなくても、
そのお金で買えるものが、少しずつ減っているという現実があります。

これは多くの本や記事でも語られていることで、
もうその話は聞き飽きた」と感じる方も、きっといらっしゃると思います。
私もそういった本や記事を読むたび、「それは分かってるから、不安を煽らないで…」と思ってしまうこともあります。

それでもやっぱり、お金のことを“知らないままにしておく”ことのほうが、
長い目で見たときに怖いのではないか、とも思います。
だからこそ、まず「お金について知ること」から始めてみる。
それが、未来の自分を守るための第一歩になるのではないでしょうか。

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